2016年9月27日(火)のyahooニュースで「普通免許で125ccバイク 規制緩和の動きに賛否両論」が流れました。
2016年9月17日に神戸市で開かれた「BIKE LOVE FORUM」で、経産省自動車課長が、「バイク市場を活性化する規制緩和策として、125cc(原付2種)の免許取得を簡便化する事を検討したい」と説明したそうてす。
目次
バイクメーカーが規制緩和してほしい理由
バイク人気がもっとも加熱したのが1980年頃で販売台数は237万台ありました。
その後、三無運動や若者のパソコンやスマホ、SMS、ファミコンゲームなどに市場を奪われ、2015年には37万台に落ち込んでいます。
特に原付の市場縮小は厳しく、各種規制の影響もあって開発コストをかけても市場は先細りし、本音としてはどこかで50ccに見切りをつけたいと思っているようです。
そもそも50ccと言う市場は日本と欧州にわずかに市場があるが、基本的に国内でしか売れていません。
その理由は海外では125ccがエントリーモデルで、50ccのカテゴリーがないからです。
だから、バイクメーカーは普通免許で125ccバイクに乗れるようにして、50ccの生産を廃止したいと考えているのではないでしょうか。
また、125ccバイクは
- 維持費は原付バイクとほとんどかわらず、軽二輪車(126cc~250cc)のバイクより安い。
- 車検が無い。
- 軽自動車税は年間2400円。
- クルマの任意保険にファミリーバイク特約を付加すれば加入できる。
など人気が集まる、いくつかの材料がありそうです。
また、オートバイ協同組合連合会や日本自動車工業会も若者の「バイク離れ」対策として、
小型自動二輪免許の規制緩和を求め、15%まで縮小してしまった市場にテコを入れたいと思っている背景があるようです。
スポンサーリンク
いつから普通免許で125ccバイクが運転できるようになるのか
タイトルでは「普通免許で125ccバイクが運転できるかも」とありますが、管理人としては車とバイクでは運転の特性が違いすぎなのでストレートな規制緩和は無いと思います。
私も車とバイクの両方を乗りますが、
普通免許で125CCまでのバイクが乗れるようになったからと言っも、原付よりずっと重く、時速100キロ近くまでスピードが出るようなバイクで自転車しか乗った事の無い人がいきなり公道に出たら、それは凶器です。
125ccバイク規制緩和の意見
需要の掘り起こしとしては「普通免許で125ccバイク」の規制緩和のコメントを200件ぐらい読んでみましたが、話題に反応しているのはバイクに乗っている人がほとんどで、しかも、賛成意見はあまり見受けられませんでした。
- 車をすでに所有している人には関係無い話題なんでしょう。
- そもそも、若者の中ですでに車はステータスでは無くなっているのも理由なんじゃないでしょうか。そんな中で、規制緩和してもバイク需要は掘り起こせないような気もします。
- 高校できちんと自動車やバイクの交通マナー、ルールをきちんと教えて楽しさを教える方が需要の掘り起こしになりその人の一生の宝物になると思うんですが。
在学中にバイクに乗れる!? 校庭内で高校生たちがバイクに触れた・乗った
他の意見としては50ccバイクの原動機付自転車についても、普通自動車免許とは別に分けた方が良いのではと言うのもありました。
そもそも、原動機付自転車は昭和35年10月に施行された法律で、当時は本当に自転車にエンジンをつけた程度の物だったので、30キロ以上出すなんて事が無理だったんじゃないかと思います。今の電動機付き自転車に近いんじゃないでしょうか。道路交通法施行令(昭和35年10月11日政令第270号)
現在の道路事情を考えると公道での制限速度30キロで車の流れに乗って走れないのは危険と思います。
今の原付バイクは60キロぐらい出しても問題は無いでしょうし、交通の流れを考えれば自動車免許と分けて制限スピードを上げた方が安全だと思います。
125ccバイク規制緩和に向けて
将来、125CCのバイク規制緩和するのであれば、どのような方向になるのか想像してみました。
- 自動車免許証の条件に「スクーター125ccまで」を付ける。
- 自動車学校で、普通免許取得時に125ccまでのスクーターの技能教習が受けれるコースを追加する。
(普通自動車の教習コースでATとMTからAT・MT・AT+スクーターみたいな感じでしょうか。) - 現在すでに免許を持っていてスクーターに乗りたい人は自動車教習所又は免許証交付センターで実技を受ける事が必要
同時に現在の「原動機付自転車」の免許は「電動式自転車」に変えた上で、50ccバイクの30キロ制限を60キロに引き上げたらどうでしょうか。