セーフティライディングスクールは警視庁が行っている講習会で、ライダーの安全意識を高めるとともに、技量のアップを図るための実技講習がメインな講習会です。
バイクの正しい乗車姿勢の説明が終わり柔軟体操です。
教官が「いち、にい、さん、し」と号令をかけたあと、受講生が「ごう、ろく、ひち、はち」と追随します。
首、肩、足、屈伸などで縮こまった体を伸ばしていきますが、いままでの不摂生な生活にドップリつかった体はあちこちがカチカチです。
股間を伸ばすと股が痛い!
肩を回すと「五十肩」が痛い。
右肩は殆どちゃんとまわりませんでした。
でも一通り終わると体が結構暖かくなってくるもんですね!!
体が温まったたら、いよいよ練習開始です。
最初にブレーキ制動の練習。
交通ルールを守って走っていても、いつ車や子供が飛び出して来るか解かりませんよね。
車とぶつかって、交通法規上は100%バイクに否が無くても痛い思いをするのはこっちです。
パニックブレーキで転ばない。
あと1センチ手前で止まっていれば事故にならなかったのに!!その1センチを習得できるかも知れない。
この講習で100%それが防げる訳ではありませんが、自分の実力を認識し且つ技術向上のヒントになると思います。
課題は2種類あります。
- 課題1 目的バイロンを過ぎてからのフルブレーキング
- 想定 道路に人や車が飛び出して来た時にいかに短距離で止まれるか。
目標のパイロンまでおよそ40キロぐらいで走行し、パイロンを過ぎたところで、前輪ブレーキ、後輪ブレーキ、エンジンブレーキを使って急制動します。一回目、ハンドルにしがみつき前のめりになる。
私の乗っているバイクはツーリングセロー250CCなんですが、教官から「オフ車はフロントサスの沈み込みが大きいからブレーキング時にハンドルを前に押して上半身が前に倒れないようにしてみて」とアドバイスがありました。
そっかと思い2回目の走行では、なるほど上半身が安定してます。ちょっとの事なんですが、ずっと安定して止まれるようになるんですね。
何回か実行するとハンドルがぶれちゃったる事があります。
そんな時、教官は「ニーグリップが甘いからハンドルがぶれるんだよ」ってやさしく教えてくれます。 - 課題2 目的バイロンに向ってフルブレーキング
- 想定 車速に対して急制動で止まれる距離を知る。
目標のパイロンまでおよそ40キロぐらいで進み、パイロンの置いてある位置で止まれるように前輪ブレーキ、後輪ブレーキ、エンジンブレーキを使って急制動します。課題1で受けたアドバイスを思い出しながらブレーキを行いますが、同時に複数の事をこなすのは中々至難の業。
頭の中で箇条書きは出来ても、体は一度に出来る訳も無く修行あるのみって感じです。
課題1と2を繰り返しながら、およそ40分ぐらいの練習でした。
自宅の近くに、こんな練習ができる所が有れば良いのになぁ・・
休憩10分程とって、バランス走行の課題へ